トヨタクラウンのワゴン車が中古市場で人気になっています。
トヨタのクラウンにはワゴン車もありました。現在も現役で走ってはいますが、生産は中止されました。
トヨタの車でクラウンといえばトヨタ自動車の高級乗用車です。現在販売されているトヨタのクラウンの種類は、すべてセダンタイプで、クラウンマジェスタ、クラウンアスリート、クラウンロイヤル、クラウンセダンなどがあります。
生産中止になっているクラウンのワゴン車は中古車市場では人気があります。オークションなどにもよく出品されますし、熱烈なファンが大勢います。クラウンワゴンは1962年にカスタムと呼ばれるワゴン車が登場したのが最初のようです。そして、いま中古車市場で人気があるのが1987年から発売された8代目のクラウンのステーションワゴンです。このクラウンワゴンは1999年まで生産・販売されていました。ワゴン車があまりなじみのなかった頃の車です。
1987年に販売を開始したトヨタクラウンのワゴン車は、国産のステーションワゴンの先駆けでした。このクラウンワゴンに搭載されたエンジンは2リッターと2.5リッターの直列6気筒ツインカムと2.4リッター直列4気筒ディーゼルターボの3タイプでした。クラウンワゴンはもともとはバンとして設計されていたものです。それを内外装などの装備を高級にしてクラウンの名に恥じない高級ワゴンとして仕上げたものです。このクラウンワゴンが登場するまではバンタイプの車は、商用車の役割しか与えられていませんでしたが、クラウンのステーションワゴンの登場のよって商用車だけではなくて、レジャー用の車としてもワゴンタイプの車は、一般に認知されたのです。そして、人気があったために12年間に渡って生産されていました。
トヨタクラウンのワゴン車のライバル車には、日産のグロリアワゴン、日産のスカイラインワゴンなどがあります。
現在のトヨタクラウンにはワゴンタイプはありません。
現在のクラウンは「ゼロクラウン」として宣伝されていたものが、それぞれの固有名称を持って販売されています。そのクラウンのシリーズの中で最上級のシリーズがクラウンマジェスタです。ただしこのクラウンマジェスタにはクラウンのロゴマークが入っていません。このマジェスタには他のクラウンのシリーズと違って、トヨタのロゴマークが入っています。その理由はクラウンマジェスタがセンチェリーに次ぐトヨタ車の高級ブランドなので、トヨタの名前を使ったロゴマークを入れた、といわれています。
クラウンのロイヤルシリーズは従来からのクラウンファンである、やや年齢層の高い世代をを意識したオーソドックスな高級感があるシリーズです。クラウンアスリートはスポーティセダンとして投入されました。従来のクラウンファンよりも若年層を狙って開発されたものです。しかし、アスリートもクラウンらしい高級感は、当然備えています。